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「うちの子、大丈夫?」子どもの成長の目安と親ができるサポート

「うちの子、大丈夫?」子どもの成長の目安と親ができるサポート

目次

「うちの子、同じ年齢の子と比べて遅れていないかな?」と、ふと不安になった経験はないでしょうか。

子どもの成長は体・心・社会性の3つの軸で進み、それぞれの発達スピードには個人差があります。大切なのは、年齢ごとの発達目安を知ったうえで、わが子のペースに合った関わり方を見つけること

目安を知っておくだけでも日々に余裕が生まれ、小さな変化に気づきやすくなるものです。この記事では、2歳〜5歳を中心に年齢別の発達の特徴と、ママ・パパが日常でできるサポートを紹介します。

【助産師】代田佳恵

記事の監修者:代田 佳恵(しろたよしえ)
【実績】
延べ2万人以上の親子をサポート
渋谷区を中心に活動している出張専門の助産師。
妊娠から卒乳までのサポートを提供し、お宅に伺って母乳相談、産後ケア、育児相談など行っています。
産前産後ヨガ、ベビーマッサージクラスなども開催してます。

子どもの成長は「体・心・社会性」の3軸でチェック

子どもの成長は、身長や体重といった体の変化だけでなく、心の発達や人との関わり方も含めた3つの軸で捉えるのがポイントです。

体の成長|身長・体重・運動能力の発達目安

子どもの体は、出生後の1年間で約23cm伸びるほど急速に成長し、その後は年齢とともにペースが落ち着いていきます。

4〜5歳になると年間6〜7cm程度の伸びが目安となるでしょう。運動面では生後4〜5か月頃に首がすわり、1歳前後でつかまり立ち、1歳4〜5か月頃にひとり歩きへと、月齢に沿って段階的に発達していきます。

ただし、身長や体重の伸び方には個人差があります。母子健康手帳の成長曲線を参考にしながら、成長の推移を定期的に確認してみてください。

▼乳幼児期の身長中央値

年齢身長の中央値
出生時約49cm
生後5〜6か月約65cm
生後11〜12か月約72cm
1歳6か月〜2歳約82cm
2歳〜2歳半約86cm
3歳〜3歳半約94cm
4歳〜4歳半約101cm
5歳〜5歳半約108cm
6歳〜6歳半約114cm

※出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要」https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/b32105e4-fa26-42eb-97d0-2e5cbaef703a/25a6391e/20241225_policies_boshihoken_r5-nyuuyoujityousa_10.pdf

▼運動・身体機能の発達目安

月齢・年齢運動・身体機能の目安
生後4〜5か月乳児の90%以上が首のすわりができる
生後6〜7か月乳児の90%以上がねがえりができる
生後9〜10か月乳児の90%以上がひとりすわりができる
生後10〜11か月乳児の90%以上がはいはいができる
生後11〜12か月乳児の90%以上がつかまり立ちができる
1歳4〜5か月幼児の90%以上がひとり歩きができる
3〜4歳ごろ多様な動きが一通りできるようになる
4〜5歳ごろ基本的な動きが定着し、用具を操作する動きが上手になる
5〜6歳ごろ基本的な動きの組み合わせができるようになる

※出典:こども家庭庁「令和5年乳幼児身体発育調査 調査結果の概要」https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/b32105e4-fa26-42eb-97d0-2e5cbaef703a/25a6391e/20241225_policies_boshihoken_r5-nyuuyoujityousa_10.pdf
文部科学省「幼児期運動指針ガイドブック」https://www.mext.go.jp/component/a_menu/sports/detail/__icsFiles/afieldfile/2012/05/11/1319748_4_1.pdf

心の成長|感情表現や自己主張の変化

心の発達では、年齢ごとに「感じること」と「表現の仕方」が段階的に変化していくのが特徴です。2歳前後には自我が芽生え、「イヤ!」と強く主張する姿も珍しくありません。4歳を過ぎると自分の感情を言葉で伝える力が育ち、友だちとの関わりの中で喜びや悔しさ、我慢といった複雑な気持ちにも向き合い始めます。

こうした感情の幅が広がることで、子どもは自分自身を理解し、他者への共感力を少しずつ身につけていきます。

社会性の成長|人との関わり方の発達段階

社会性は、家庭の中だけでなく保育園や公園などの集団生活を通じて少しずつ育まれていくものです。

2歳頃は「平行遊び」と呼ばれる、そばにいるけれど別々に遊ぶスタイルが中心ですが、3歳を過ぎると友だちと一緒にごっこ遊びを楽しむ姿が増えてきます。5歳になる頃には、ルールのある遊びを理解し、順番を守る・譲るといった協調性が目に見えて育ってくるでしょう。こうした経験の積み重ねが、将来の対人関係の土台になっていきます。

【年齢別】子どもの発達の目安と特徴を一覧で紹介

ここからは、2歳〜5歳の各年齢で見られる言葉・運動・社会性の発達ポイントと、その時期ならではの特徴を紹介します。

2歳の成長|言葉の爆発期とイヤイヤ期の特徴

2歳ごろは言葉がぐんと増えて、自分の気持ちをはっきり伝えようとする時期です。それまで単語中心だった発語が二語文(「ワンワン いた」など)に変わり、語彙が一気に広がります。

一方で「自分でやりたい」という気持ちが強まり、いわゆるイヤイヤ期に突入するケースも少なくありません。親としては手を焼く場面が増えますが、これは自律心が芽生えている証拠。温かく受け止めてあげましょう。

▼2歳児に見られる発達のポイント

3歳の成長|自分でやりたい気持ちと社会性の芽生え

3歳になると、着替えや食事など身の回りのことを「自分でやりたい」と積極的に取り組むようになってくるでしょう。言葉の面では三語文以上を話すようになり、「なぜ?」「どうして?」と繰り返し質問する好奇心旺盛な時期に入ります。

友だちとの関わりでは、ごっこ遊びなどを通じて役割分担を経験し、社会性の土台が少しずつ形成されていくでしょう。「三つ子の魂百まで」という言葉があるように、この時期の経験はその後の成長にも大きく影響するとされています。

▼3歳児に見られる発達のポイント

4歳の成長|想像力の広がりと葛藤が生まれる時期

4歳では、想像力の発達と内面の葛藤が同時に進むのが特徴的です。空想の世界を楽しんだり、絵や工作で自分のイメージを表現したりする力もぐんと伸びるでしょう。

その一方、「やりたいのにうまくできない」というもどかしさを感じやすく、癇癪を起こす場面が出てくるかもしれません。この葛藤を乗り越える経験が自信やねばり強さにつながるため、すぐに手助けせず見守る姿勢が大切です。

▼4歳児に見られる発達のポイント

5歳の成長|自己コントロール力と協調性が育つ時期

5歳の成長で顕著なのは、感情のコントロール力と協調性が大きく伸びる点です。「少し我慢する」「友だちに譲る」といった行動が自然にできるようになり、集団生活の中で役割を担う場面も増えてくるでしょう。

就学前の年長期にあたるこの時期は、自己肯定感を育むうえでも大切な1年です。他者から認められたり感謝されたりする経験を積むことで、子ども「自分にもできる」という前向きな気持ちを持てるようになっていくでしょう。

▼5歳児に見られる発達のポイント

子どもの成長を促すために親ができる5つのこと

年齢ごとの発達を理解したうえで、日常の中でママ・パパが意識したい具体的なサポートのポイントを5つ紹介します。

年齢に合った「チャレンジ」の機会を用意する

子どもの成長を後押しするには、少しだけ背伸びが必要な「チャレンジ」を用意してあげるのが効果的です。たとえば2歳なら靴を自分で履く、4歳なら料理の簡単な手伝いなど、年齢に合った課題を設定してみてください。

「できた!」という達成感が次の挑戦へのエネルギーになり、自分から行動する力が自然と育っていきます。

成功体験を積ませて自己肯定感を高める

子どもが何かをやり遂げたとき、結果だけでなく過程を褒めてあげると自己肯定感が育ちやすくなります。「上手にできたね」だけでなく「最後まで頑張ったね」と声をかけることで、努力すること自体に価値を感じられるようになるでしょう。

小さな成功体験の積み重ねが「自分はやればできる」という前向きな気持ちをつくり、失敗を恐れず挑戦する姿勢につながっていきます。

比較せず「その子のペース」を尊重する

同い年の子と比べて「うちの子は遅い」と感じることがあっても、発達のスピードは一人ひとり異なります。言葉の発達ひとつとっても、2歳前から多くの単語を話す子もいれば、3歳近くで一気に語彙が増える子もいます。

比較ではなく「昨日のわが子」と今日の姿を見比べることで、着実な成長に気づけるようになります。ちょっとでもできたことに目を向けて親子で喜びを分かち合いましょう。

生活リズムを整えて成長の土台をつくる

十分な睡眠・バランスのよい食事・適度な運動が、子どもの心身の成長を支える土台です。特に睡眠中には成長ホルモンが分泌されるため、早寝早起きの習慣を幼児期から定着させておきたいところ。生活リズムが安定すると日中の集中力や意欲も高まり、遊びや学びの質が向上していきます。

多様な体験を通じて興味の幅を広げる

スポーツや音楽、自然遊びや工作など、さまざまな分野の体験をさせてあげることが、子ども自身が「好きなこと」を見つけるきっかけになります。

幼児期にいろいろな経験を積むことは、子どもの好奇心や探究心を育てるうえでもプラスに働くと考えられています。日常の遊びの延長でかまわないので「やったことのないこと」に触れる機会を意識的につくってみてください。

▼助産師からのアドバイス
毎日どこかに出かける。というのも親も子どもも疲れますし、お金をかけすぎないようにしたいですね。保育園や幼稚園の帰り道でも公園で一緒に遊んだり、道端の花に注目したりするだけでも子どもの世界は広がりますよ。

【助産師】代田佳恵

※出典:文部科学省「子どもを取り巻く環境の変化を踏まえた今後の幼児教育の在り方について」https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/attach/1420140.htm

子どもの成長が遅いと感じたときの判断基準と相談先

子どもの発達に不安を感じたとき、専門家に相談すべきかどうかの目安を整理します。

発達の個人差と「遅れ」の見分け方

子どもの発達には幅広い個人差があり、目安の月齢より多少遅れていても問題ないケースがほとんどです。ただし、以下のような状況が見られる場合は、一度専門家に相談してみるとよいでしょう。早期に気づくことで適切なサポートにつなげやすくなるため、「気のせいかも」と思っても確認しておくと安心です。

▼相談を検討したい目安

領域気になるサイン(例)
言葉2歳半を過ぎても単語がほとんど出ない
運動3歳を過ぎても階段の上り下りが難しい
社会性4歳を過ぎても他の子どもに関心を示さない
生活習慣年齢相応の着替え・食事の自立が大幅に遅れている

不安を感じたときに相談できる窓口と専門機関

発達に関する相談は、まず身近な窓口に気軽に問い合わせてみてください。自治体の子育て支援センターやかかりつけの小児科では、発達の簡易的な評価や相談を受け付けています。より専門的な検査が必要な場合は、児童発達支援センターや発達外来のある病院を紹介してもらえるでしょう。

▼主な相談先

よくある質問|子どもの成長にまつわる疑問を解決

子どもの成長が早い・遅いは遺伝によるものですか?

遺伝的な要素は一定の影響を持ちますが、それだけで成長のすべてが決まるわけではありません。睡眠・栄養・運動などの生活環境や、親子間のコミュニケーションの質も発達に大きく関わるとされています。

子どもの成長を記録するおすすめの方法はありますか?

母子手帳の成長曲線に身長・体重を定期的に記入するのが確実です。加えて、写真や動画で「できるようになったこと」を残しておくと、振り返ったときに子どもの成長を実感しやすくなります。

子どもの成長に必要な睡眠時間はどのくらいですか?

1〜3歳は11〜12時間3〜6歳は10〜11時間の睡眠が目安とされています。成長ホルモンは深い眠りの間に分泌されるため、就寝時間を一定にして睡眠の質を保つよう心がけましょう。

▼助産師からのアドバイス
年齢が小さいほど夜間ずっと寝るということが難しいこともあります。朝7時には起こして、午前中しっかり体を動かして遊ぶ、夜は早く寝る習慣をつけることが大切です。

【助産師】代田佳恵

※出典:厚生労働科学研究費補助金 未就学児の睡眠・情報通信機器使用研究班「未就学児の睡眠指針」https://sukoyaka21.cfa.go.jp/media/tools/s04_nyu_pan004.pdf

まとめ|子どもの成長を見守りながら親子で一歩を踏み出そう

子どもの成長は「体・心・社会性」の3つの軸で進み、年齢ごとに異なる特徴があります。2歳〜5歳は変化が特に大きい時期ですが、発達のペースには個人差があるため、焦らずわが子を見守ってあげてください。心配なら1人で悩まず自治体の相談窓口に相談しましょう。1人で抱え込まないことがとても大切です。

▼この記事のまとめ

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