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モロー反射は抑えていいの?抑えるデメリットと正しい対処法を解説

モロー反射は抑えていいの?抑えるデメリットと正しい対処法を解説

目次

赤ちゃんが寝ているときにビクッと手足を広げて目を覚ましてしまう——これがモロー反射です。「おくるみで包んであげたいけれど、発達に影響はないの?」と不安を感じているママもいるのではないでしょうか。

結論から言うと、睡眠時に限ってモロー反射を和らげるのは問題ありません。ただし、起きている時間帯まで包み続けると手足を自由に動かせなくなるため、使うのは寝かしつけのときだけにしておきましょう。

この記事では、モロー反射を抑えてよい理由と注意点、夜に多くなる理由、おくるみの正しい使い方まで詳しく解説します。

【助産師】代田佳恵

記事の監修者:代田 佳恵(しろたよしえ)
【実績】
延べ2万人以上の親子をサポート
渋谷区を中心に活動している出張専門の助産師。
妊娠から卒乳までのサポートを提供し、お宅に伺って母乳相談、産後ケア、育児相談など行っています。
産前産後ヨガ、ベビーマッサージクラスなども開催してます。

モロー反射を抑えても大丈夫?結論と注意点

モロー反射は赤ちゃんに生まれつき備わった正常な反応です。ただ、睡眠を妨げるほど頻繁に起こる場合は、和らげてあげる工夫があると親子ともに休みやすくなります。

睡眠時のモロー反射は適度に抑えて問題ない

モロー反射は抑えていいの?という疑問への答えは、「睡眠時に限って適度に抑えるのであれば問題ない」です。

モロー反射は赤ちゃんの原始反射の一つで、大きな音や体勢の変化などの刺激に対して、両手を広げて抱きつくような動作をする無意識の反応を指します。この反射は赤ちゃんの神経が正常に発達しているしるしで、生後3〜4ヶ月ごろから徐々に見られなくなるのが一般的です。

とはいえ、敏感な赤ちゃんの場合は睡眠中の小さな物音でもモロー反射が起き、そのたびに目を覚まして泣いてしまうケースも珍しくありません。十分な睡眠がとれないことは赤ちゃんにとってもママパパにとってもつらいもの。寝かしつけのときにおくるみなどで反射を和らげ、安心して眠れるようサポートする程度であれば、一般的には問題ないとされています。

モロー反射を抑えるデメリットと抑えすぎのリスク

モロー反射を抑えるデメリットとして心配されるのは、反射を抑えること自体ではなく、巻きすぎ・締めつけすぎといった使い方から起こる副作用です。モロー反射は成長とともに自然になくなっていくもので、睡眠時におくるみで和らげたからといって発達に悪い影響が出るわけではありません。

気をつけたいのは、巻く時間・巻き方・使う時期の3つです。とくに脚の締めつけについて、日本整形外科学会・日本小児整形外科学会の手引きでは注意が呼びかけられています。両脚を外から締めつけて脚が伸ばされるようなきついオムツや衣服は避け、両膝と股関節を曲げてM字型に開いた姿勢で自由に脚を動かせるようにしましょう。

▼おくるみの使い方で気をつけたい3つのリスク

※出典(M字型開脚ときついオムツ・衣服についての根拠):日本整形外科学会・日本小児整形外科学会「先天性股関節脱臼予防と早期発見の手引き」(平成28年度日本医療研究開発機構研究費 成育疾患克服等総合研究事業)http://www.jpoa.org/wp-content/uploads/2013/07/170121.pdf

モロー反射が夜に多い理由と寝ているときの対策

夜間の睡眠中にモロー反射が頻繁に起こると、赤ちゃんも保護者も十分に休めなくなりがちです。原因を理解したうえで対策を取り入れましょう。

夜間にモロー反射が増えやすい原因とは

モロー反射が夜に多いと感じるのは、夜間の環境が刺激を受けやすい状態になっていることが主な原因です。日中は生活音に紛れて気づきにくいモロー反射も、静かな夜間では小さな物音がはっきり響くため、赤ちゃんが反応しやすくなります。

赤ちゃんは浅い睡眠と深い睡眠を短いサイクルで繰り返しています。浅い睡眠のタイミングではわずかな刺激にも反応しやすく、モロー反射が誘発されやすくなるのです。さらに、赤ちゃんを布団に降ろすときに頭の位置が急に変わると、それが引き金となって反射が起こるケースもあります。

寝ているときのモロー反射を和らげる3つの方法

モロー反射が寝ているときに頻繁に起きると、赤ちゃんの睡眠の質が下がり、日中の機嫌にも影響しかねません。夜中に何度も起きてしまうと、保護者の睡眠不足にもつながります。環境の調整や寝かせ方の工夫によって、反射の頻度を和らげることは十分に可能です。

▼モロー反射を和らげる3つの方法

おくるみでモロー反射を抑えるときの使い方と注意点

おくるみは、モロー反射によって赤ちゃんが目を覚ましてしまうのを防ぐ目的で使われることがあります。正しい使い方を知っておくことで、より安全に活用できるでしょう。

おくるみの正しい巻き方と使用期間の目安

おくるみの基本的な巻き方は、正方形の布を菱形に置いて上の角を内側に折り、赤ちゃんの肩が布の上端に来るよう寝かせたら、左右の布を交互に体に巻きつける方法です。赤ちゃんの良肢位は手がW字型、足がM字型なので、それを妨げないように包んであげましょう。腕の部分はやさしく固定しつつ、足元はM字型に開いた状態でゆとりをもたせるのがポイントとなります。

おくるみの使用期間は、新生児期から首がすわる生後3〜4ヶ月ごろまでが一般的な目安です。寝返りの兆候が見られ始めたら、安全のために使用を中止してください。赤ちゃんがおくるみを嫌がるようになった場合も、無理に巻かずに別の方法へ切り替えましょう。

おくるみ使用時に気をつけたい3つのポイント

おくるみは手軽に使える反面、使い方を誤ると赤ちゃんの安全に関わる場合があります。特に巻き方や使用をやめるタイミングには気を配りましょう。安全に活用するために、以下の3点を確認しておいてください。

▼おくるみ使用時の注意点

よくある質問|モロー反射で気になること

モロー反射はいつごろまで続くもの?

モロー反射は生後3〜4ヶ月ごろから徐々に弱まり、生後5〜6ヶ月ごろまでには自然になくなるのが一般的です。赤ちゃんの脳や神経系が発達し、自分の意思で体を動かせるようになると、原始反射は不要になります。ただし発達のスピードには個人差があるため、時期が多少前後しても過度に心配する必要はないでしょう。

起きているときにもモロー反射は起こる?

モロー反射は起きているときにも起こります。大きな音や急な体勢の変化といった刺激があれば、赤ちゃんが目を覚ましているかどうかにかかわらず反射は誘発されます。起きている間のモロー反射は成長に必要なものなので、無理に止めようとしなくて大丈夫。驚いて泣いてしまったときは、ぎゅっと抱っこして体を密着させてあげると、赤ちゃんも安心して落ち着きやすくなりますよ。

モロー反射が激しいときは病院に行くべき?

モロー反射は原始反射であり、激しくても基本的には心配ありません。しかし、生後6ヶ月を過ぎても反射が消えない場合や、反射が左右非対称の場合は、別の疾患の可能性も考えられます。繰り返し頭を前に倒すような動きが見られるときは、点頭てんかん(ウエスト症候群)と呼ばれる疾患の場合もあるため、動画を撮影したうえでかかりつけの小児科医に相談するとよいでしょう。

おくるみを嫌がるときはどうすればいい?

おくるみを嫌がって泣く赤ちゃんもいます。無理に巻き続けるとかえって寝つきが悪くなるため、その場合は別の方法に切り替えましょう。腕だけを軽く包む、胸のあたりに手のひらをそっと当てて落ち着くまで待つ、抱っこから降ろすときに時間をかけるなど、赤ちゃんが安心できる方法はほかにもあります。成長とともに巻かれるのを嫌がるようになるのは自然なことなので、卒業のサインととらえて構いません。

モロー反射が少ない気がするけれど大丈夫?

反射の出やすさには個人差があり、静かな環境で過ごしている赤ちゃんは目立ちにくいこともあります。抱っこから降ろしたときや大きな音がしたときにビクッとする様子が見られるなら、心配しすぎる必要はないでしょう。ただし、左右どちらか一方しか手足が動かない、呼びかけや音への反応がほとんどないといった様子が続く場合は、かかりつけの小児科医に相談してください。

まとめ|モロー反射は正しく理解して安心して対処しよう

モロー反射は赤ちゃんの正常な発達のしるしであり、睡眠を妨げる場合は適度に抑えて問題ありません。生後数ヶ月で自然に消えていくものなので、過度に心配する必要はないでしょう。今回紹介した対策を取り入れて、親子ともに安心して眠れる環境を整えていってくださいね。

▼この記事のまとめ

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