「里帰り出産するなら、いつ実家に帰ればいい?」
「里帰りをする際は何が必要?」
里帰り出産は、実家のサポートを受けながら赤ちゃんを迎える準備を整える選択肢です。
妊娠・出産の不安を軽減してくれる一方、計画的な準備がないとスムーズに生活が送れないことも。本記事では里帰り出産のメリットや準備方法、注意点について分かりやすく解説します。
この記事で分かること
・里帰り出産のメリット
・里帰り出産の注意点
・里帰りをするタイミング

記事の監修者:代田 佳恵(しろたよしえ)
【実績】
延べ2万人以上の親子をサポート
渋谷区を中心に活動している出張専門の助産師。
妊娠から卒乳までのサポートを提供し、お宅に伺って母乳相談、産後ケア、育児相談など行っています。
産前産後ヨガ、ベビーマッサージクラスなども開催してます。
初めての里帰り出産でも安心!3つのメリット
里帰り出産には、3つのメリットがあります!安心できる実家で出産の準備を行うことで、心身ともにリラックスできますよ。
・家族のサポートで妊娠中も安心できる
・慣れている実家でリラックスできる
・産後ケアと育児がスムーズ
家族のサポートで妊娠中も安心できる
妊娠中は体調の変化だけでなく、初めての経験に不安も大きくなる時期。里帰り出産では家族がサポートしてくれるため、その不安を軽減できます。
特に母親や家族の経験に基づくアドバイスは、頼りになるはず。家族がそばにいることが心の支えとなり、妊娠中のストレスを軽減できるでしょう。
慣れている実家でリラックスできる
実家は自分が育った場所であり、心も体もリラックスできる環境です。妊娠後期はお腹が大きくなり動きづらくなるため、慣れた環境で暮らすことがストレスの軽減につながります。
また家事や掃除を家族が引き受けてくれるため、体を休める時間がしっかり確保できるのもメリット。心身を整えることが、赤ちゃんを迎える準備を万全にする秘訣です。
産後ケアと育児がスムーズ
出産後は赤ちゃんのお世話に追われながらも、自身の体力回復が必要な時期です。
里帰り出産をすることで、親に家事を任せたり赤ちゃんの育児を助けてもらうメリットがあります。育児経験が豊富な家族からアドバイスを受けることで、初めての育児に対する不安も軽減されるでしょう。
またご実家が近くの場合は、出産してから実家に帰る方もいます。他にもご両親がお仕事をされている場合は、昼間1人で過ごす可能性もありますので、パートナーやご両親とよく相談して決められるといいですね。
里帰り出産の注意点
里帰り出産を考えている場合は、まずは里帰り先の病院についてリサーチしましょう。
無痛分娩を希望している場合、無痛分娩が可能かどうか?分娩予約をいつしたらいいのか?確認しておく必要があります。
・産院選びと分娩予約の注意点
・交通手段と移動
・家族とのコミュニケーション
・出産後の生活に向けた準備
注意点を理解しておけば今後の里帰り出産がスムーズになりますので、ぜひ参考にしてください。
産院選びと分娩予約の注意点
里帰り出産をスムーズに進めるために、産院選びと分娩予約は欠かせない準備の一つです。
次のポイントを押さえましょう。
行うこと | 詳細 |
受け入れ条件を確認 | 妊娠20週までに初診が必要な場合がある。分娩予約の締切日も早めに確認する。 |
紹介状と健診データの準備 | 現在通院中の産院で、妊娠経過を記した紹介状と健診データを準備する。依頼には時間がかかるため早めの行動が必要。 |
予約時の確認事項 | 出産費用、夜間対応、立ち会い出産の可否、病院設備などを事前に確認する。 |
分娩予約を行う際は、出産費用や夜間対応の有無、立ち会い出産の条件なども確認すると安心です。計画的に進めることで、余裕を持って里帰り出産の準備ができますよ。
交通手段と移動
里帰り先への移動時は、妊婦の体調や安全を第一に考えて計画を立てましょう。移動手段ごとの注意点を以下にまとめました。安全で快適な移動を心がけ、里帰り時の負担を軽減しましょう。
交通手段 | 注意点 |
自家用車 | 長時間の運転を避け、休憩をこまめに取る。水分補給と足の運動を忘れずに。 |
鉄道 | 指定席を予約し、混雑を避ける。車内で軽く足を動かし体調を管理。 |
飛行機 | 妊娠34週以降の搭乗制限に注意。事前に規定を確認し、診断書が必要なら準備する。 |
家族とのコミュニケーション
里帰り出産を成功させるためには、家族とのコミュニケーションが欠かせません。
事前に家事や育児の役割分担を話し合い、誰がどのようなサポートをするか明確にしておきましょう。また、夫婦が離れていても生活の状況や赤ちゃんの成長を定期的に共有することで、お互いの信頼関係を保てます。
出産後の生活に向けた準備
出産後の生活をスムーズに進めるためには、赤ちゃんとママのための環境を整えておくことが重要です。
赤ちゃんが安心して過ごせる準備はもちろん、ベビーベッドやおむつ替え台、必要な育児グッズを事前に揃えておくと良いでしょう。出産後は睡眠不足になりがちなため、産前から生活リズムを整えておくことがおすすめです。
里帰り出産に必要なアイテム
里帰り出産をスムーズに進めるためには、必要なアイテムを事前に準備しておくことが大切。
出産に関するアイテムだけでなく、実家での生活や赤ちゃんのお世話に必要なものも含めて準備を進めましょう。以下に持ち物リストをまとめましたので、参考にしてください。
カテゴリー | 具体的なアイテム |
書類・手続き | – 紹介状(かかりつけ医からのもの)- 母子手帳- 健康保険証- 妊婦健診助成券- 印鑑 |
入院準備品 | – パジャマ(前開きタイプ)- 産褥ショーツ- 授乳用ブラジャー- 産褥パッド- 洗面用具- フェイスタオル |
赤ちゃん用品 | – ベビー服- おむつ- おしりふき- ガーゼ- おくるみ- 哺乳瓶(授乳の補助用として) |
実家での生活用品 | – リラックスできる部屋着- スキンケア用品- 充電器やモバイルバッテリー |
その他 | – 常備薬(必要な場合)- 小銭や交通費- 軽食や飲み物(移動中のために) |
これらのアイテムを準備することで、里帰り出産をスムーズに進められます。もし特別な事情がある場合は、追加で必要なアイテムがないかもチェックしておくと安心ですよ。
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里帰り出産でよくある質問
里帰り出産を計画する際、ママたちがよく抱える疑問をまとめました。これからの準備や計画の参考にしてください。
実家に帰る時期はいつがいい?
里帰り出産のために実家に帰る時期は、一般的に妊娠32〜36週頃が目安とされています。里帰り分娩の実態調査で「里帰りした割合」は、多いところで50.7%を記録しました。
引用元:国立保健医療科学院「里帰り分娩の実態調査」より
特に飛行機を利用する場合は、妊娠34週以降に搭乗制限がある航空会社が多いので事前に確認しましょう。
分娩予約はどうやって取るの?
分娩予約は里帰り先の産院に直接連絡し、予約の手続き方法や受け入れ条件を確認するのが基本です。
産院によっては、妊娠20週までに初診を受ける必要がある場合や紹介状が必須になる場合もあります。予約を取る際は、次のポイントを一緒に確認するとスムーズです。
分娩費用 | 自己負担額や助成金が適用される範囲を確認。 |
出産時の対応 | 夜間や緊急時の対応体制や医師の配置状況。 |
立ち合い出産 | 家族が立ち会えるかどうか、制限があるかを確認。 |
特に人気の産院では早期に予約が埋まる可能性があるため、妊娠初期からリサーチを始めることをおすすめします。
実家での生活で注意することは?
実家での生活を快適に過ごすためには、以下の3つのポイントを意識すると良いでしょう。
- 家族との役割分担を決める
- 赤ちゃんのための環境を整える
- ママ自身の健康管理も忘れない
状況によっては難しいこともあるため、柔軟に対応することをおすすめします。
里帰り出産は計画的に準備をして、心穏やかに出産の日を迎えましょう!
里帰り出産は、安心して赤ちゃんを迎えるための大切な選択肢です。重要なのは、早めに産院選びや分娩予約を進めること。
特に紹介状や必要な書類の準備をしっかりしておくと、スムーズな引き継ぎが可能になります。また実家での生活を快適にするために、家族と話し合い負担を分散する工夫が欠かせません。
心身ともに余裕を持って赤ちゃんとの新しい生活を楽しむため、今できることから取り組んでみてくださいね♪