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【助産師監修】指しゃぶりはいつまでしてもいい?やめさせる方法と歯並びへのリスクとは

【助産師監修】指しゃぶりはいつまでしてもいい?やめさせる方法と歯並びへのリスクとは

目次

指しゃぶりは、いつまでさせていいの?」
歯並びに影響はあるの?」

赤ちゃんの指しゃぶりは、とても可愛らしく見ていて癒される瞬間です。とはいえその習慣がいつまでも続くと、発育に影響する可能性があります。この記事を参考にして、指しゃぶりへの理解を深めましょう

この記事で分かること
指しゃぶりの特徴と時期について
指しゃぶりによる歯並びへの影響について
指しゃぶりを減らす方法とは?

【助産師】代田佳恵

記事の監修者:代田 佳恵(しろたよしえ)
【実績】
延べ2万人以上の親子をサポート
渋谷区を中心に活動している出張専門の助産師。
妊娠から卒乳までのサポートを提供し、お宅に伺って母乳相談、産後ケア、育児相談など行っています。
産前産後ヨガ、ベビーマッサージクラスなども開催してます。

指しゃぶりの特徴|いつまで許す?

指しゃぶりは、赤ちゃんにとって安心感を得る大切な行動です。一般的には成長とともに減っていくことが多いですが、指しゃぶりが続くお子さんも。やめる時期の目安についても解説しますので参考にしてくださいね。

指しゃぶりの特徴

指しゃぶりは、実はママのおなかにいる時(妊娠24週ごろ)から行われている反射運動。羊水を吸いながらおっぱいを吸うための吸啜(きゅうてつ)の練習をしています。

出生後も赤ちゃんは指しゃぶりをしますが、その一番大きな要因は安心感を得られるから。また、赤ちゃんが口の中で触覚を確認し、手指の動きと感覚を連携させることで五感の発達を支える、重要な行動でもあります。

成長とともに指しゃぶりの頻度は自然と減っていきますので、安心して見守りましょう。

指しゃぶりが始まる時期

赤ちゃんが指しゃぶりを始める時期は、個人差はあるものの、だいたい生後2~3か月頃から。成長とともに自分の手を口に運ぶ行動が始まり、これは自分の体を認識し始めるサインでもあります。

赤ちゃんの指しゃぶりは個人差があり、あまりしない子もいます。

いつまでにやめさせるべき?

指しゃぶりは無理にやめさせる必要はありませんが、日本小児歯科学会の目安によると、3歳頃までに卒業できるのが理想的とされています。

全体として指しゃぶりについては3歳頃までは、特に禁止する必要がないものであることを保護者に話すようにすることが大切です。

引用元:日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」より

指しゃぶりをするのは、不安な時、つまらない時、安心したい時、リラックスしている時など様々ですが、指に変わる何か安心するものがあると移行しやすくなります。

またふれあい遊びをしたり、肌触りのよいタオルやぬいぐるみを渡したり、指しゃぶり以外の方法で徐々に安心して寝られるようにできるといいですね。

こどもの成長に合わせた指しゃぶりの工夫

こどもの指しゃぶりは、成長とともに理由や背景が少しずつ変わっていきます。その時々の気持ちや成長にに寄り添った対応をすることで、親子で安心して乗り越えることができます。年齢に応じて、少しずつ指しゃぶりを卒業しましょう。

こどもの指しゃぶりの原因と対策

指しゃぶりの対応は、成長に合わせて工夫することが大切です。年齢ごとに押さえておきたいポイントを整理していますので、参考にしてください。

成長段階指しゃぶりの理由対応方法
乳児期(0~1歳)安心感を得るための自然な行動無理にやめさせず見守る
幼児期(1~3歳)眠気やストレスを和らげる手段手を使う遊びを取り入れる
就学前(4~6歳)習慣化や環境の変化への不安外遊びや創作活動で気をそらす
学齢期(6歳以上)ストレス解消や習慣化が原因ストレスの原因に寄り添う

指しゃぶりが与える影響|歯並びが悪くなるって本当?

指しゃぶりが長期間続くと、歯並びやあごの発達に影響する可能性があります。リスクを理解し、早めの対策を考えましょう。

指しゃぶりがもたらす歯並びへのリスク

赤ちゃんが指しゃぶりを続けると、歯並びやあごの発達に影響を与えることも

特に、前歯が前に飛び出す『出っ歯』になってしまったり、噛み合わせが悪くなってしまったりすることが考えられます。

生活に支障をきたす可能性も

長引いた指しゃぶりにより歯並びやあごの発達に影響が出ると、食事や発音にまで支障が出る可能性があります。

特にひどい場合は、不正咬合のリスクも不正咬合の治療には一般的に保険を適用することができません。こうした影響を防ぐため、指しゃぶりの習慣を少しずつ減らしていきましょう。

不正咬合は骨格・歯槽・機能の3つの要素から成り立っています。
骨格とは、上あごと下あごの大きさや位置のことです。歯槽とは、上下の前歯の軸がどの程度傾いているのかなど、歯の問題です。機能とは、歯が咬み合わさっていない安静位と呼ばれる状態からしっかり咬み合わさった状態への経路に異常がないかなどです。

引用元:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト「不正咬合の治療法の概要

指しゃぶりは自然な行動だけど長期間は控えさせよう!

他の子と比べてしまいがちな幼児期の育児。焦ってしまうとついイラッとしてしまい、そこで怒ると逆効果でお互いストレスになります。いずれ自分からやめる時が来ますので温かく見守りましょう

もし4歳以降も続く場合は、「親子のふれあい時間を増やす」「お外での時間を充実させる」「無理にやめさせない」という3つのポイントを押さえて対処するのがコツ。親子で楽しみながらやめる方向に進めて、無理なく改善していきましょう♪

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