子どもの指しゃぶりがなかなか卒業できず、歯並びへの影響や衛生面など気になっているママ、多いのではないでしょうか。
指しゃぶりをやめさせるグッズには、苦味マニキュア・手袋・矯正器の3タイプがあり、子どもの年齢や性格によって合うものが変わってきます。
また、「ゆびたこ」など絵本を使って指しゃぶりをやめさせる方法も注目されており、グッズとの併用で卒業できたという声も少なくありません。この記事では、指しゃぶり防止グッズのタイプ別特徴と選び方のポイントに加え、3歳・4歳の指しゃぶりへの対処法も詳しく解説します。
記事の監修者:代田 佳恵(しろたよしえ)
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渋谷区を中心に活動している出張専門の助産師。
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指しゃぶり防止グッズは主に3タイプ
指しゃぶり防止グッズは、苦味マニキュア・手袋・矯正器の3つに大きく分かれ、それぞれ子どもへの働きかけ方が異なります。
苦味マニキュアタイプの特徴と使い方
苦味マニキュアタイプは、苦味成分を爪に塗ることで、舐めたときの不快感から指しゃぶりを遠ざけるグッズです。1日1回塗るだけで手軽に使えるうえ、30秒〜60秒で乾く速乾タイプが主流のため、忙しい保護者にも取り入れやすいのが特長です。
子ども向けに作られた日本製の商品も多く、指しゃぶり防止グッズのなかでは選ばれやすいタイプといえます。ただし、年齢によっては塗ること自体を嫌がるケースもあるので、お昼寝中や機嫌のよいタイミングでさりげなく塗る工夫が必要になるでしょう。
手袋・ミトンタイプの特徴と使い方
手袋やミトンタイプは、指を物理的に覆うことで、口に入れても直接指が吸えないようにするグッズです。メッシュ素材やシリコンを使った商品が増えており、通気性がよく蒸れにくい設計のものを選ぶと子どもが嫌がりにくくなります。
手首のベルトで固定できるタイプなら、寝ている間に外れてしまう心配も少ないでしょう。苦味成分に敏感な子どもや、マニキュアを塗らせてくれない子どもにおすすめです。
矯正器タイプの特徴と正しい使い方
矯正器タイプは、シリコンなどの器具を指に装着し、吸い心地を変えることで指しゃぶりをなくしていくグッズです。指と器具の間にすき間ができる構造になっており、空気が抜けて吸っても満足感を得られないため、自然と口から指を離すようになります。
マニキュアや手袋で効果がなかった場合の次のステップとして選ばれるケースが多く、子どもが簡単に外せないロックベルト付きの商品を選ぶと、より効果を実感しやすくなるでしょう。
▼助産師からのアドバイス
指しゃぶりは心を落ち着かせたり、不安や緊張を和らげる作用や、癖になっていたり、暇な時についしゃぶるということがあります。お子さんが指しゃぶりがなくても大丈夫と思えるように、様子を見ながら進めていきましょう。
指しゃぶりをやめさせる絵本という選択肢
グッズだけでなく、指しゃぶりをやめさせる絵本を活用する方法も多くの家庭で取り入れられており、子ども自身の「やめたい」という気持ちを引き出せる点が注目されています。
絵本「ゆびたこ」が多くの家庭で支持される理由
ポプラ社から発売されている絵本「ゆびたこ」は、指しゃぶりがやめられない女の子の親指にできた「ゆびたこ」が関西弁でしゃべり出すユニークなストーリーです。ポプラ社とママスタの共同アンケートでは、読み聞かせをした保護者の約7割が効果を実感したと回答しており、役に立ったと考えるママ・パパも多いようです。
無理にやめさせるのではなく、子ども自身が「やめてみようかな」と思えるきっかけになるのが、絵本の魅力といえるでしょう。2歳〜4歳の子どもに特に反応がよく、グッズとの併用でさらに卒業しやすくなります。
※出典:ポプラ社×ママスタ「ゆびしゃぶりに関するアンケート」(2021年実施・対象267名)https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000374.000031579.html
絵本で指しゃぶりを卒業させるコツ
絵本の効果を最大限に引き出すには、初めて読むタイミングと演出が大切です。読み聞かせの際に声色を変えたり「ババーン!」と効果音を付けたりすると、ストーリーへの没入感が高まり、子どもの心に強く残ります。
怖がる場合は無理に読み続けず、少し間を置いてから再チャレンジしてみてください。効果が出た場合は、「今日は指しゃぶりしなかったね、すごいね」とこまめに声をかけることで、子どもの自信にもつながっていきます。

3歳・4歳で指しゃぶりがやめられないときの考え方
指しゃぶりを卒業させるには、焦って無理にやめさせるのではなく、子どもの発達段階に合わせて対応を変えていくことが大切です。年齢に応じた向き合い方を知っておきましょう。
3歳までの指しゃぶりは見守ってよい
日本小児歯科学会では、3歳までの指しゃぶりは無理にやめさせなくてよいとしています。赤ちゃんにとっての指しゃぶりは、手や口の感覚を発達させるための生理的な行動であり、精神的な安心を得る手段でもあるためです。
3歳を過ぎると保育園や幼稚園での集団生活が始まり、友達との関わりのなかで自然とやめていく子どもが多くなります。この時期に無理やりやめさせると、かえってストレスが増して指しゃぶりが長引くおそれもあるため、焦らず見守る姿勢を心がけてみてください。
※出典:日本小児歯科学会「こどもたちの口と歯の質問箱」https://www.jspd.or.jp/question/until_school/
▼助産師からのアドバイス
まずは指しゃぶりをしやすいタイミングで手をつないだり、絵本を一緒に読んだりして手元をほかの動作で塞いでみましょう。指しゃぶりをせずに過ごせたときは「できたね!」「すごいね!」と声をかけ、できたらカレンダーにシールを張るなどしてみるのもいいですね。
4歳以降は歯並びへの影響に注意
4歳を過ぎても指しゃぶりが続く場合は、歯並びやかみ合わせへの影響が考えられます。指を吸う力によって上あごの歯列が狭くなり、上の前歯が前方に突き出す上顎前突(いわゆる出っ歯)や、上下の前歯がかみ合わない開咬(かいこう)を引き起こすケースがあります。
顔やあごの骨の成長が活発になる4歳前後は特にその影響を受けやすいため、グッズや絵本を活用して少しずつ回数を減らしていくとよいでしょう。歯並びに気になる変化が見られたら、早めに小児歯科を受診することをおすすめします。
指しゃぶり防止グッズを選ぶときのチェックポイント
グッズ選びで後悔しないために、購入前に確認しておきたいポイントを紹介します。子どもとの相性と安全性の2つの視点から見ていきましょう。
子どもの年齢と性格に合わせた選び方
指しゃぶり防止グッズは、子どもの年齢や性格によって相性のよいタイプが変わります。言葉がまだ十分に理解できない1〜2歳には手袋タイプが取り入れやすく、3歳以降で言い聞かせが通じる年齢になれば絵本やマニキュアタイプが効果的です。
マニキュアを嫌がったり、苦味に慣れてしまったりした場合は、矯正器タイプへの切り替えを検討してみてください。始めるときはお子さんによく話して、嫌がるときは無理しないようにしましょう。
▼年齢・性格別のおすすめタイプ
| 年齢・性格 | おすすめタイプ | 理由 |
| 1〜2歳の子ども | 手袋・ミトン | 塗布作業が不要で手軽に始められる |
| 3歳以降で会話が通じる | 苦味マニキュア+絵本 | 自分の意志で卒業を目指せる |
| マニキュアの苦味に慣れた | 矯正器 | 吸い心地自体を変えて習慣を断つ |
グッズの安全性と成分の確認ポイント
指しゃぶり防止グッズを選ぶ際は、口に入れても安全かどうかを最優先で確認しましょう。苦味マニキュアには、誤飲防止を目的とした苦味成分「安息香酸デナトニウム」が配合されている製品が多く見られます。
パッケージに配合成分や対象年齢が明記されているか、日本語の使用説明があるかを確認し、記載された使用量・使用方法を守って使うことが大切です。手袋や矯正器を選ぶ際は、シリコンや通気性のよいメッシュ素材など、肌への刺激に配慮された素材かどうかもチェックしてみてください。

よくある質問|指しゃぶり防止グッズの気になる点
苦味マニキュアの成分は子どもに安全?
苦味マニキュアに使われる安息香酸デナトニウムは、誤飲を防ぐ目的で電子機器や一部の電池などにも使われている成分です。舐めると強い苦味を感じますが、商品に記載された使用量・使用方法を守って使う分には、一般的に問題ないとされています。
心配な場合は、配合成分と対象年齢がはっきり書かれた商品を選び、かかりつけの小児科や小児歯科で相談してから使い始めると安心です。肌に合わないと感じたときはすぐに使用をやめましょう。
寝ている間の指しゃぶりはどう対処する?
就寝中の指しゃぶりには、手袋やミトンタイプが向いています。手首にベルトやマジックテープで固定できる商品であれば、寝返りを打っても外れにくく、夜通し効果を発揮してくれるでしょう。苦味マニキュアとの併用も有効で、無意識に指を口に入れても苦味を感じて離すきっかけになります。
グッズを使ってもやめられないときは?
グッズを試しても指しゃぶりが続く場合は、子どもの心理面に目を向けてみてください。不安やストレスが原因になっているケースでは、スキンシップを増やしたり安心できる環境を整えたりすることが先決です。4歳を過ぎても頻繁に続くようであれば、小児歯科や小児科で相談すると専門的なアドバイスを受けられます。
指しゃぶり防止グッズはいつから使い始めていい?
指しゃぶりそのものは、一般的に3歳ごろまで見守ってよいとされているため、グッズを急いで使い始める必要はありません。まずは言葉がけやスキンシップで様子を見て、幼稚園・保育園などの集団生活が始まっても回数が減らない、歯並びの変化が気になるといった段階から取り入れるとよいでしょう。商品ごとに対象年齢が決められているので、購入前に必ず確認してください。
指しゃぶりをやめたあと、また戻ってしまうことはある?
一度やめられても、環境の変化や不安を感じたときに再び指しゃぶりが出ることはあります。入園・進級、きょうだいの誕生など、子どもにとって大きな出来事が重なる時期は特に起こりやすいものです。「せっかくやめたのに」と叱るより、甘えたい気持ちを受け止めてあげるほうが早く落ち着きます。生活が落ち着けば自然と減っていくことが多いので、焦らず見守りましょう。
まとめ|子どもに合ったグッズで無理なく指しゃぶりを卒業しよう
指しゃぶりをやめさせるグッズは、子どもの性格・年齢に合わせて選ぶと効果を発揮しやすくなります。指しゃぶりをいつまで続けてよいのか、歯並びへの影響はどうなのかについては、下記の記事で詳しく解説しています。
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【助産師監修】指しゃぶりはいつまでしてもいい?やめさせる方法と歯並びへのリスクとは
▼この記事のまとめ
- 指しゃぶり防止グッズには苦味マニキュア・手袋・矯正器の3タイプがある
- 絵本「ゆびたこ」は約7割が効果を実感しており、グッズとの併用もおすすめ
- 3歳までは無理にやめさせず見守り、4歳以降は歯並びへの影響を意識して対応する
- 成分や素材、対象年齢の表示を確認し、子どもに合ったタイプを選ぶのが卒業への近道
指しゃぶりの卒業には時間がかかるものですが、子どものペースに寄り添いながら、合った方法を少しずつ試していきましょう。気長に声をかけて、お子さんの不安なことや、緊張していることがあれば共感して、できていることをたくさんほめて自信をつけてあげましょう。焦って叱ったり無理にやめさせたりするよりも、子ども自身が「もうやめよう」と思えるきっかけをつくることが、スムーズな卒業につながります。