赤ちゃんが生まれて3ヶ月ほど経ったら、そろそろお食い初めの時期です。 お食い初めとは、生後100日ごろに赤ちゃんが一生食べ物に困らないことを願って行われるお祝いのこと。 ただし、地域や家庭の事情によって110日目や120日目に行うケースもあり、必ずしも100日ぴったりでなくても大丈夫です。
この記事では、日にちの計算方法や由来、当日の時間帯の選び方まで、お食い初めにまつわる疑問をまとめて解説します。
お食い初めの日取りと決めかた
お食い初めの時期は生後100日前後が目安とされており、赤ちゃんの体調や家族のスケジュールに合わせて日程を決めます。
お食い初めは生後100日〜120日頃に行う
お食い初めは、赤ちゃんが生まれてから100日目を目安に行うお祝いの儀式です。 「百日祝い(ももかいわい)」とも呼ばれ、生後100日〜120日の間に行うのが一般的です。 ちょうど100日目が平日だったり、家族の予定が合わなかったりすることもあるので、赤ちゃんやママの体調を最優先に、前後の土日祝日など家族が集まりやすい日を選ぶとよいでしょう。
数え方は生まれた日を1日目として数えるのが基本
お食い初めの日程を計算するには、赤ちゃんが生まれた日を「1日目」として数えるのがポイントです。 病院や母子手帳では生まれた日を「生後0日」と記載する場合が多いため、混乱しやすいかもしれません。 つまり、医療的な数え方では「生後99日」にあたる日が、伝統行事としての「生後100日目」に該当します。 この1日のズレを知っておくと、日程計算で迷わずに済みますよ。
▼生年月日別の100日目・110日目・120日目
| 誕生日 | 100日目 | 110日目 | 120日目 |
| 1月1日 | 4月10日 | 4月20日 | 4月30日 |
| 4月1日 | 7月9日 | 7月19日 | 7月29日 |
| 7月1日 | 10月8日 | 10月18日 | 10月28日 |
| 10月1日 | 1月8日 | 1月18日 | 1月28日 |
地域によって異なるお食い初めの時期
お食い初めの時期は全国一律ではなく、地域ごとに異なる慣習があります。 100日目に行うのが最も広く知られていますが、110日目や120日目にお祝いする地域もあるため、事前に両家の祖父母に確認しておくと安心です。 地域差を知っておくだけで、両家の意見が食い違ったときにもスムーズに話し合えます。
▼地域による時期の違い
- 一般的な地域:生後100日目
- 一部地域(関東など):生後110日目
- 近畿地方の一部:生後120日目以降
お食い初めの日取りは六曜を気にすべき?
お祝いごとの日取りを決めるとき、大安や仏滅といった六曜が気になる方もいるかもしれません。六曜は、「その日の吉凶を示す6種類の指標」のことで、もともとは中国の思想が日本に伝わったものです。日本の家庭に広く浸透したのは戦後、カレンダーに記載されるようになってからと言われています。
お食い初め自体は平安時代から続く行事で、六曜よりも歴史が古いため、無理に六曜に合わせる必要はありません。 ただし、ご家族の中に六曜を大切にされている方がいる場合は、配慮して日取りを決めるとスムーズです。
▼六曜とお食い初めの相性
| 六曜 | 意味 | お食い初めとの相性 |
| 大安 | 終日吉日 | お祝いに最適 |
| 友引 | 幸せのお裾分け | お祝いに向いている |
| 先勝 | 午前が吉 | 午前中のお祝いならOK |
| 先負 | 午後が吉 | 午後のお祝いならOK |
| 赤口 | 正午前後のみ吉 | 11〜13時を選ぶ方法も |
| 仏滅 | 終日凶 | 気になる方は避ける |
お食い初めの由来と込められた願い
お食い初めには平安時代から続く長い歴史があり、赤ちゃんの健やかな成長を祈る深い願いが込められています。
お食い初めの起源は平安時代
お食い初めの由来は、平安時代に宮中や貴族の間で行われていた「五十日(いのか)の祝い」にさかのぼるとされています。当時は生後50日目に重湯の中に「五十の餅(いかのもちい)」と呼ばれる餅を入れ、箸で赤ちゃんの口に少し含ませる儀式でした。
その後、祝う日数が50日から100日に移っていくなかで、鎌倉時代には餅から魚肉へと変わり、「真魚初め(まなはじめ)」と呼ばれるようになります。江戸時代に入ると、膳に料理を並べて食べさせる真似をする現在のスタイルが定着したのだそう。
※出典:お祝い膳.com「お食い初めとは」https://www.oiwaizen.com/about/
産泰神社「【これで丸わかり】お食い初めのやり方は?」https://www.santai-jinja.jp/blog/okuizome/
「一生食べ物に困らないように」という願い
お食い初めに込められた最も大きな願いは、「赤ちゃんが一生食べ物に困らず、健やかに育つように」というものです。 生後100日目は乳歯が生え始める時期でもあるため、「丈夫な歯が生えますように」という意味を込めた「歯固めの儀式」も一緒に行われます。
歯固めの石にお箸を当ててから赤ちゃんの歯茎に触れさせるのがその作法で、石のように硬く丈夫な歯を願う儀式です。
お食い初めの別名と地域ごとの呼び方
お食い初めは地域によってさまざまな名称で呼ばれており、それぞれの名前に儀式の特徴が表れています。 呼び方の違いは「初めて箸を使う」「初めて魚を食べる」など、儀式のどの要素に着目したかによって生まれたものです。 名前の由来を知ることで、ご家族や親戚との会話の話題にもなり、行事への理解を深めるきっかけにもなるでしょう。
▼お食い初めの主な別名
- 百日祝い(ももかいわい):生後100日目のお祝いであることに由来
- 箸揃え(はしぞろえ)・箸初め(はしぞめ):初めて箸を使うことに由来
- 真魚初め(まなはじめ):初めて魚を食べさせることに由来
- 歯固め(はがため):丈夫な歯を願う儀式に由来
お食い初めは何時からがいい?当日の時間帯の選び方
お食い初めを何時から始めるかは、赤ちゃんの機嫌や家族の集まりやすさを考えて選ぶのがおすすめです。
午前・昼・午後それぞれのメリットと注意点
お食い初めには「この時間に始めなければならない」という決まりはありません。 時間帯ごとのメリットと注意点を下の表にまとめましたので、スケジュールを組む際の参考にしてみてください。
▼時間帯別のメリットと注意点
| 時間帯 | メリット | 注意点 |
| 午前(10〜11時頃) | 赤ちゃんの機嫌がよいことが多く、儀式がスムーズに進みやすい | 準備を朝のうちに済ませる必要がある |
| 昼(12〜13時頃) | 遠方の親族を招く場合に集合時間を合わせやすい | 授乳やお昼寝の時間と重なりやすい |
| 午後(14〜15時頃) | 午前中にゆっくり準備ができ、外食の場合は混雑を避けやすい | 赤ちゃんのお昼寝時間と重なる場合がある |
赤ちゃんの生活リズムに合わせるのがベスト
どの時間帯を選ぶ場合でも、赤ちゃんの授乳タイミングやお昼寝の時間を最優先に考えましょう。 生後100日前後の赤ちゃんはまだ生活リズムが安定しにくく、当日の体調によって機嫌が大きく変わることもあります。 予定通りに進まない場合に備えて、スケジュールには30分〜1時間程度の余裕を持たせておくと安心です。
お食い初めのやり方
お食い初めは、赤ちゃんに食べる真似をさせる儀式です。赤ちゃんの口に食べ物を運ぶ人を「養い親」と呼び、赤ちゃんと同性の年長者が行います。祖父母が出席しない場合はママとパパで行いましょう。
お食い初めの儀式の流れ
お祝い膳は、御赤飯と一汁三菜(お吸い物、鯛の焼き物、煮物、香の物)が基本。箸袋に「寿」や「鶴」と書かれた祝箸などを使って、養い親が赤ちゃんの口元に料理を運び、食べる真似をさせます。
①お赤飯→②お吸い物→③お赤飯→④鯛→⑤お赤飯→⑥お吸い物
これを3回繰り返します。
食べる真似の後は「歯固め」の儀式
料理を食べさせる真似が終わったら、歯固めの儀式です。「石のように丈夫な歯が生えますように」という願いを込めて、祝箸で歯固め石を触り、その箸を赤ちゃんの歯茎にちょんちょんとやさしく当てます。
最後は、みんなでお料理を美味しく食べてお祝いしましょう。
よくある質問|お食い初めの疑問を解決
お食い初めとお宮参りは一緒にできる?
お宮参りは生後1ヶ月頃、お食い初めは生後100日頃が目安のため、時期が異なります。 ただし、遠方の親族を招く負担を減らすために2つの行事を同日に行うご家庭も。 同時に行う場合は赤ちゃんやママへの負担が大きくなりやすいため、余裕のあるスケジュールを立てましょう。
お食い初めの食器は男の子と女の子で違う?
正式な漆器のお食い初め膳を使う場合、男の子は内外ともに朱塗り、女の子は外側が黒塗り・内側が朱塗りとされています。 ただし、必ずしも漆器でなくても問題ありません。最近は形式にこだわらないご家庭も多く、お食い初め用食器のレンタルもあります。
お食い初めは誰を招待すればいい?
伝統的には両家の祖父母を招いて行うのが一般的ですが、最近は赤ちゃんとパパ・ママだけで行うご家庭も。 招待する範囲に決まりはないため、家族の事情に合わせて相談して決めるとよいでしょう。 後日、写真やムービーを祖父母に共有する方法もあります。
お食い初めの時期を過ぎてしまったら?
育児や体調管理に追われる中で、気がついたら100日目を過ぎていたというケースは珍しくありません。 お食い初めには「この日までに行わなければならない」という決まりはないため、過ぎてしまっても問題ありません。
ハーフバースデーや端午の節句・ひな祭りなど、ほかのイベントに合わせてお祝いする方法もあります。それぞれのご家庭のペースで、柔軟に決めましょう。
まとめ|お食い初めの日取りを決めて準備を始めよう
お食い初めの時期について、計算方法や由来、当日の時間帯まで解説してきました。 お食い初めは赤ちゃんの健やかな成長を家族で祝う大切な行事ですが、日程や形式に正解はありません。 家族みんなが笑顔で過ごせる日を選ぶことが、何よりのお祝いになります。
▼この記事のまとめ
- お食い初めは生後100日目が目安で、生まれた日を1日目として数える
- 地域や家庭の事情に合わせて110日目・120日目に行ってもOK
- 六曜は参考程度でよく、赤ちゃんと家族の体調・予定を優先する
- 100日を過ぎても「食い延ばし」の考え方で前向きにお祝いできる